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# 水無月の街 新潟市沼垂(ぬったり)

東京さんぽ、6月の街は先月に引き続き

少し遠出しまして、新潟市です。

なぜ新潟市かというと

酒蔵に勤める友人のドキュメンタリーを撮影するためです。

友人が勤める今代司酒造は

新潟駅から車で10分あまりの国道沿いに位置する

1767年創業の、歴史ある酒蔵。

この酒蔵がある地区はかつて

沼垂(ぬったり)と呼ばれて栄えていました。

阿賀野川のきれいな清流に恵まれ、

(いまは埋め立てられて国道になっている)栗ノ木川に沿って物資が運搬され、

酒蔵、味噌蔵、醤油蔵が立ち並ぶ発酵食の町として知られていたそうです。

沼垂は大正時代に新潟市と合併し、地図上からその姿を消してしまいます。

その後都市化の波に飲まれ、いくつもの蔵が姿を消す中

今代司酒造はじっとこの地にとどまり、日本酒をつくり続けています。

時代の変化の中、経営の危機が何度も訪れたと言います。

友人はそんな小さな酒蔵を元気にしたい、と

単身、新潟に渡りました。

そして2年目。色々な活動を通じて仲間が増え、

想いが形になってきているようです。

かつて会社の同僚として机を並べていた彼が

今は日本酒の未来をまっすぐ見据え、地道に活動している姿が

なんだかとても眩しく感じました。

彼に酒蔵を案内してもらうと、

石造りのひんやりした蔵の内部には、意外にも

ジャズが流れていました。

蔵の心地よい反響のなか、日本酒たちは静かに

熟成しながら、時を待つのでしょうか。

利き酒ができるコーナーもあり、

日本酒には目がない私としては、いただかずには帰れません!

ということで、純米、純米吟醸、特別純米、甘口純米吟醸と

いくつか飲ませていただきました。

それぞれに個性があり、味の違いに驚きます。

中には「実験的につくった」という、

デザートワインのように甘い「花柳界」という純米酒も。

すっかりいい気分になって

甘酒「麹」「もと」と、「特別純米酒」をお土産に。

東京行きの新幹線を待つホームで

消えてしまった町と、今も続く酒蔵に想いを馳せていました。

| comments(0) | - | 17:33 | category: エッセイ:家子史穂, 東京 |
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