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# 台風のち ライオン



ぼくは靴になるはずだった

靴になれずに「人形劇作家」とかいう人のところへ託された

「豚革だからやわらかくていいわ〜、ありがとう」とか言って

手のひらでふにふに触る

ある日。

線も引かずに ちゃきちゃきはさみで切り始めた

靴屋とはえらく違うな…いったい何にされるんだ…

次はゴムのりとかいうぬちゃぬちゃしたのを身体にぬられた

ちょっとひんやりすーすーするなとか思ってると

すかさず、ぎゅーっと押し付けてきた

…くっついたみたいだ

違う場所にもぬちゃぬちゃ、ぎゅーっ

刻まれた他の革も貼りついてくる

そしてマジックペンでぐりぐり…

そ ん な!

「よし、できた」

そういって手をとめた

靴じゃなくていったい何に?

おもむろに人間の指に入れられて、ぼくはなんと動けるんだそうです

この前は小さな赤ちゃんを驚かせてやりました

目をくりるりさせて驚いてましたよ!

ぼくは りっぱなライオンになりました

中秋 満ちる月

| comments(0) | - | 00:28 | category: エッセイ:白澤知里, 香川 |
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