# スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | | category: - |
# オールソールの修理

最近頂いた靴底修理の様子。
ウレタンソールが加水分解して写真のように靴底の原形がない状態でした。


まずはボロボロだったソールをきれいにはがします。
このときに靴の内側など他に傷んでいるところがないかチェック。
せっかく分解したのでなかなか手入れがしずらい箇所をブラッシングしたり、革に潤いを与えるクリームを丹念に塗ります。
磨けば艶と柔軟性がでるいい革でした。


インソールとアッパーの形状をトレースして中板の型紙をつくります。


型紙をもとに中板を削りだします。


もともと本底にくぼみがあってインソールをはめ込むタイプのつくりの靴だったので、
くぼみをつくるための土手を裁断。


中板に土手を接着。くぼみができました。
今回の修理のハイライト。


インソールをくぼみにはめこみます。


アッパーと中板を接着します。


ステッチダウン製法で手縫いしてゆきます。


最後に本底を張り付けて、仕上げの削り&磨きで完成。


以前はご依頼者様のお父様が履かれていた靴Clarks。
これからはご依頼者様ご本人が履くようです。

ありがとうございました。
 
| comments(0) | - | 19:06 | category: 靴の修理 |
# このごろの修理

最近、修理を立て続けにいただく。
定番の靴をつくりはじめて3年が経とうとしているので、これから修理が多くなってくるのかなと。
やはり自分のつくった靴なのでその後は気になるわけで、お持ちいただけるとうれしいです。


すり減った踵の修理を...とのことでしたが、靴を預かったときに踵に入れている芯に違和感があったのでミシンをほどいてみました。
すると踵芯にヒビがはいっている...


踵芯と同じ特殊フリース素材を使って補強してゆきます。
熱した素材を踵芯にそわせて、成型、熱がとれたら仕上げの削り。


踵芯の補強が終わったら履き口の縫い直し。


踵の修理は素材を足してゆき...


削って仕上げます。


インソールの革を取り替えて、最後に靴全体を磨いたら完成です。

こうやって履き込まれた靴を何足も集めて、その靴を履くひとのポートレイトとともに展示をしてみたい。
自分だったらこんなところへでかけてゆきたいなと思いを馳せられるような、靴と記憶の展示会。

 
| comments(0) | - | 21:37 | category: 靴の修理 |
# 修理

3年程前に製作した靴の修理を受けました。




3年前はCo. & Kokoroneには今のような「定番の靴」がなかったので、
お客さまに出会う度、新しいデザインを描きおこして製作していました。
クラフトイベントを主な受注会場として点々としていた頃だったので、
靴の試着や足型計測の際に必要な平らな地面を確保するため、
毎回、ブース内で平らな場所を探したり、地ならししながらやっていました。
そんなに遠い過去ではないのにとても懐かしい感じがします。


まずは靴底をとりはずします。
ちゃんとした歩ける靴であることはもちろんのこと、
修理をしやすい製法でつくる、というのもうちの靴づくりのテーマのひとつです。
長く履くと革の風合いもよくなってきますし。
今回のこの靴もいい雰囲気になってきましたね。


足のアーチを支えたり、靴の歪みを防ぐ鉄製のシャンクもちゃんと定位置にあって機能していました。


靴の内側の革も著しく摩耗している箇所もなく、
バランスよく歩けている証拠です。



靴の外側の革も踵の芯もまだまだ使えるのでそのまま利用します。
こういうとき、自分が信じて選んだ素材を使っていてよかったなと思うときです。
タンナーさんはじめ業者さんに感謝。


爪先の縫い合わせから。


縫い割り、完了!


お客さまデータを出してきて、靴型の番号とサイズを確認。
当時と同じ靴型を使います。


その靴型をベースに、当時靴型を修正したように同じ修正を施します。
冷えとりをされていて、靴下を何枚か重ねて履かれる方なので修正幅は大きいです。


並行して中底をつくります。
これは3年前は使っていなかった素材。少しの進歩。


踵のつりこみ。


爪先もつりこむ。


爪先に新しい芯を入れます。


踵には以前使っていた芯をそのまま利用します。


コルクを埋め込む。クッションになります。


削りだした中板を手縫いしてゆきます。
以前、自分が手縫いした穴を同じようにたどってゆきます。
過去の自分に再会するような気分。


縫い終わりました。
ポンポンで叩いて靴底の凹凸を整えます。


本底を圧着。


本底を削り、コバを磨きます。
3年前、自分は何をしていたっけ?とか思いながら。
この靴はつくっていたわけで、
そして今も靴をつくっているということが自分にとって大きな意味ある態度。



最後に靴全体を磨きます。
革がかさついていたので革をしなやかにするクリームを少し多めに配合。


修理、完成!
これでまたたくさん歩けますね。
たくさん楽しい思い出をつくってください。



 
| comments(0) | - | 20:29 | category: 靴の修理 |